爪水虫(爪白癬)でお悩みの方へ
そもそも爪水虫(爪白癬)って何?
爪水虫は、白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が爪の中に感染することで起こる病気です。爪が白や黄色に濁ったり、厚くなったり、ボロボロと崩れやすくなったりするのが特徴です。
放置しても自然に治ることはなく、見た目が悪くなるだけでなく、次のような問題を引き起こす可能性があります。
• 爪が厚くなることによる痛み
• 家族など、他の人にうつしてしまう可能性
• 糖尿病の方や免疫力が低下している方は、足の傷から細菌が入り、重い感染症(蜂窩織炎など)を引き起こすリスク
治療を始める前に:まずは正確な診断から
爪の異常は、爪水虫以外の病気が原因であることもあります。そのため、治療を始める前には、医師が爪の一部を少しだけ採取し、顕微鏡などで白癬菌がいるかどうかを確実に確認します。これにより、最も効果的な治療法を選ぶことができます。
どんな治療法があるの?
爪水虫の治療には、主に「飲み薬」と「塗り薬」の2つの方法があります。爪の状態や患者様のご希望に合わせて、最適な治療法を決定します。
飲み薬(内服薬)による治療 💊
• 特徴: 体の内側から菌に作用するため、効果が高いとされています。特に、爪の根元まで菌が広がっている場合や、多くの爪が感染している場合に選ばれます。
• 治療期間: 足の爪の場合、一般的に約3ヶ月〜12ヶ月です。
• 注意点: まれに肝臓への負担や、他の薬との飲み合わせに注意が必要な場合があります。そのため、定期的に血液検査を行い、安全性を確認しながら治療を進めます。
塗り薬(外用薬)による治療 💧
• 特徴: 感染が軽度な場合や、飲み薬が使えない方に適しています。副作用の心配がほとんどないのが大きなメリットです。
• 治療期間: 新しい健康な爪に完全に生え変わるまで治療を続ける必要があり、約1年が目安です。
• 注意点: 毎日コツコツと塗り続けることが非常に重要です。途中でやめてしまうと、菌が残って再発の原因になります。
治療成功と再発防止のポイント ✨
爪水虫の治療は根気が必要です。キレイな爪を取り戻し、再発させないために、以下の点を心がけましょう。
• 医師の指示通りに治療を続ける: 爪が少しキレイになったからといって、自己判断で薬をやめないでください。菌が残っていると、すぐに再発してしまいます。
• 足を清潔で乾燥した状態に保つ: 毎日足を洗い、指の間までしっかり乾かしましょう。汗をかいたら靴下を履き替えるのがおすすめです。
• 足水虫も一緒に治療する: 足の皮膚に水虫(足白癬)があると、そこから爪に菌が移り、再発の原因になります。
• 靴の選び方: 通気性の良い靴を選び、毎日同じ靴を履かずに休ませましょう。
• 公共の場での注意: プールやジム、温泉などの共用スリッパがある場所では、自分のサンダルを使用すると安心です。
爪のお悩みは一人で抱え込まず、ぜひ医師にご相談ください。一緒に、健康で美しい爪を目指しましょう! 😊