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やまもと皮膚科漢方クリニック やまもと皮膚科漢方クリニック
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じんましん

じんましん(蕁麻疹)は、皮膚に盛り上がったかゆみを伴う発疹ができる病気です。ほとんどの場合、発疹は1日以内に消えますが、次々と別の部位に発疹が現れたり、場合によっては1日以上続くこともあります。

✅原因は?
かゆみを引き起こすヒスタミンという物質が、肥満細胞(マスト細胞)から放出され、皮膚や粘膜の血管や神経を刺激することで起こります。ヒスタミンは血管を拡張し、血液の透過性を高める作用もあるため、腫れや赤みを伴うことがあります。このヒスタミンの働きを抑制するために、抗アレルギー(抗ヒスタミン)薬が治療に用いられます。これにより、かゆみや炎症を効果的に抑えることができます。

じんましんを発症した患者さんのうち、約7割は明らかな原因が特定できないといわれています。特定の食べ物を食べたときや薬剤を飲んだときだけに起こる場合などは、原因がわかることもありますが、原因がはっきりしないことも少なくありません。心当たりのある食品や薬剤がある場合には、食事の時間と食べたものをメモに控えて皮膚科を受診すると良いでしょう。

✅じんましんの種類は?
明らかな誘因がない特発性のじんましんは、数日以内で治る急性じんましんと、6週間以上出たり消えたりが続く慢性じんましんに分類されます。慢性じんましんはなかなか治らず、数年以上続くこともあります。

特定の刺激や負荷で誘発される刺激誘発性のじんましんには、食べ物や薬剤などによるアレルギー性、摩擦・圧迫などの機械性、寒冷・温熱・日光などの物理性、発汗によるコリン性などがあります。それ以外にも、ストレス、疲労、細菌やウイルスなどの感染症なども原因や誘因になります。

✅ストレスとの関係性は?
精神的なストレスによってじんましんが出やすくなることもあります。職場や居住地などの外部環境が変わったことでストレスが増え、じんましんが出やすくなったり、逆にストレスが減って出にくくなることもあります。具体的には、規則正しい生活を心がける、適度な運動や趣味でリフレッシュする、また深呼吸や瞑想といったリラクゼーション法を取り入れることで、ストレスを軽減する効果が期待できます。

毎日のように夜間の全身のかゆみがあって睡眠不足となり、身体的にも精神的にもストレスが溜まっている場合には、薬で治療することにより悪循環を断ち切る必要があります。

✅じんましんの症状は?
蚊に刺されたようなミミズ腫れの皮膚の赤みや盛り上がりが発生し、同時にかゆみを感じます。

中には赤みのみが毎日のように出るものの、かゆみが出ない、またはあまり感じないこともあり、かゆみの感じ方には個人差があります。さらに、人によっては、チクチクする、ヒリヒリするなどの痛みを感じる場合もあります。

数mmの円形や楕円形のものから、融合して直径10cm以上の地図状になることもあります。

子供から大人まで幅広い年齢層で起こり、腕や腹部などの体の一部分にできることもあれば、顔を含む全身に広がることもあります。

また、皮膚だけでなく胃腸などの消化管にもむくみが生じて、吐き気、腹痛、下痢などの症状を引き起こすこともあります。

ほとんどの場合、数時間~1日以内に跡を残さず消えるのが特徴です。入浴後や夜など、毎日決まった時間に出たり悪化することもあります。

✅どのような検査をするの?
通常、検査は行いませんが、アレルギーが疑われる場合はアレルギー検査を実施することがあります。

✅診断は?
問診、視診、触診により診断します。典型的なじんましんは、湿疹などの他の発疹と異なり、発疹の表面がザラザラしていません。皮膚の一部分が虫刺されのようにふくらみ、長くても1日以内に消えることで湿疹と区別できます。

✅治療法は?
抗アレルギー(抗ヒスタミン)薬の飲み薬を中心に使用します。じんましんは皮膚に症状が出るため、「塗り薬でも治るのでは?」と感じるかもしれません。しかし、実際に症状が起きているのは皮膚の表面よりも下の真皮部分です。この場所まで塗り薬は到達しにくいため、飲み薬中心に治療を進めます。ドラッグストアなどで市販されている塗り薬で対処していたものの、なかなか治らないため皮膚科を受診される方も少なくありません。

✅抗アレルギー薬の副作用は?
抗アレルギー薬の飲み薬は、眠気が副作用として現れることがあります。この副作用は個人差がありますが、薬を飲んでから数時間以内に起こるのが一般的です。自動車の運転や機械の操作には注意が必要です。じんましんが出る時間帯や生活スタイルに合わせて、「寝る前1回のみの薬」や「眠くなりにくい薬」に変更することも可能ですので、医師にご相談ください。

✅じんましんが出ているときの注意点は?
じんましんが出ているときは、飲酒、運動、熱い風呂への入浴を避けましょう。応急処置として、寒冷じんましんでなければ、氷水を入れたビニール袋などで患部を冷やすことも有効です。

また、食べ物へのアレルギー反応などで気道にじんましんが発生し、呼吸が苦しくなることがあります。その場合は救急外来の受診や救急車での搬送を検討してください。

✅当院の診療内容は?
当院では、「じんましん」の診断および治療を行っております。治療は抗アレルギー薬の飲み薬を中心に行います。症状の強さや原因に応じて、抗アレルギー薬を増量・併用したり、H2ブロッカー、抗ロイコトリエン拮抗薬、ステロイドの飲み薬を使用することもあります。慢性じんましんの場合、症状の改善が難しい場合には、オダリムマブやデュピルマブの注射を検討します。

また、当院では漢方薬を用いた治療も可能です。水滞がある場合には『茵陳五苓散(いんちんごれいさん)』を使用し、ストレスが誘因の場合には柴胡加竜骨牡蛎湯、補中益気湯、加味逍遥散などを処方します。漢方薬を併用する場合、抗アレルギー薬をやめずに併用を続け、病気の勢いがなくなった時点で減量していきます。漢方薬をご希望の場合は医師にご相談ください。