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〒670-0927 姫路市駅前町271番地 姫路駅前メディカルガーデン3階 |
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079-283-1112 |
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JR姫路駅より徒歩3分 山陽姫路駅より徒歩約3分 |
ニキビの正式名称は”尋常性痤瘡”(じんじょうせいざそう)といいます。大人になってからできたものは吹き出物とも呼ばれています。
思春期から青年期にかけてなりやすく、青春のシンボルといわれておりますが、本人にとっては精神的ストレスになることも多く、ニキビで悩んでいる方は少なくありません。ニキビ痕にならないように、炎症が起こる前の白ニキビの段階から治療することが大切です。
ニキビの大きな原因は以下の3つがあります。
ニキビは皮脂が過剰分泌されたり、毛穴の角質が厚くなったりすることによって、毛穴の出口が詰まって皮脂がたまり、アクネ菌が毛穴の中で増殖することにより引き起こされます。
思春期には、男性ホルモン(アンドロゲン)の分泌が増加します。このホルモンは皮脂腺を刺激し、過剰な皮脂分泌を引き起こすため、ニキビが悪化する原因となります。
一方、女性の場合は、月経前にホルモンバランスが変化し、皮脂分泌が増えることがあります。このため、月経前にニキビや肌荒れが悪化することが多いです。
おでこ、頬、あご、フェイスラインなどにできやすく、頭皮、胸、背中、おしりなどにもできることがあります。状態により白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビなどと呼ばれています。
放置しておくと、しこりとして残ったり、炎症を繰り返して凹凸のあるクレーター状のニキビ痕が残ることもあります。
ニキビの状態によって治療薬を決定します。
白ニキビが中心:過酸化ベンゾイル、アダパレンなどの塗り薬を使用します。
白ニキビと赤ニキビが混在:過酸化ベンゾイルやアダパレンに加え、クリンダマイシン、オゼノキサシンなどの抗生物質の塗り薬を併用します。
炎症が強い場合:抗生物質の飲み薬を使用します。ただし、長期使用は耐性菌や副作用のリスクがあるため、医師と相談しながら使用します。
漢方治療:漢方薬は西洋薬と違った機序で効果をもたらしますので、上記治療でも効果が薄い場合は併用することがよくあります。
その他の治療:ビタミンB2、B6、ビタミンCの飲み薬や、背中・胸部のニキビの場合には抗真菌剤を使用することもあります。
治療薬の効果が薄い場合は種類を変更できますので、医師に遠慮なくご相談ください。
当院では、保険診療を中心に、以下のような治療を行っています
長引く「じんましん」でお悩みのあなたへ
「慢性じんましん(慢性特発性蕁麻疹)」とは、はっきりした原因がないのに、蚊に刺されたような赤いふくらみ(膨疹)が、出たり消えたりする状態が6週間以上続く病気です。
多くの患者さんが強いかゆみに悩まされ、時にはまぶたや唇が腫れる「血管性浮腫」を伴うこともあります。
慢性じんましんは特定の原因がないことが多いですが、症状を悪化させたり、誘発したりする要因がいくつか知られています。ご自身の生活を振り返ってみましょう。
治療の目標
慢性じんましんの治療目標は、「症状をゼロ、あるいは日常生活に支障がないレベルにコントロールすること」です。症状を完全に「治す」というより、症状が出ないように「抑える」治療を続けながら、病気が自然に治まるのを待ちます。
治療の進め方
最後に
症状が思うように良くならず、不安になることもあるかもしれません。しかし、多くの患者さんで症状はコントロール可能です。
焦らず、根気よく治療を続けましょう。
水虫(足白癬)でお悩みの方へ
水虫は、白癬菌(はくせんきん)というカビ(真菌)の一種が、足の皮膚に感染することで起こる病気です。思春期以降の大人によく見られますが、適切な治療で治すことができます。
白癬菌は、湿った場所を好みます。感染は、白癬菌との直接的な接触によって起こることがほとんどです。
主な感染経路: 公衆浴場やジムの更衣室、プールのサイドなどを裸足で歩くこと。
リスクを高める要因:
水虫には、主に3つのタイプがあります。
水虫の治療の基本は、抗真菌薬というカビを殺す薬を使うことです。
基本は「塗り薬」
ほとんどの場合、塗り薬(外用薬)で治療します。アゾール系やアリルアミン系など、効果の高い薬がたくさんあります。
塗り方のポイント:
治りにくい場合は「飲み薬」
塗り薬で効果がなかったり、症状が広範囲に及んでいたりする場合には、飲み薬(内服薬)が処方されることがあります。ネイリンやテルビナフィンやイトラコナゾールといった薬が使われます。
症状に合わせた補助的な治療
自己判断は禁物です
足の皮がむけたり、かゆかったりする症状が、必ずしも水虫とは限りません。湿疹や乾癬(かんせん)など、よく似た他の皮膚病の可能性もあります。
正確な診断のためには、皮膚科で顕微鏡検査を受けることが重要です。この検査では、皮膚の一部を少しこすり取り、白癬菌がいるかどうかを直接確認します。簡単で痛みのない検査です。
治療と同時に、再発を防ぐためのセルフケアも非常に重要です。
爪水虫でお困りの方へ
爪水虫は、白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が爪の中に感染することで起こる病気です。爪が白や黄色に濁ったり、厚くなったり、ボロボロと崩れやすくなったりするのが特徴です。
放置しても自然に治ることはなく、見た目が悪くなるだけでなく、次のような問題を引き起こす可能性があります。
爪の異常は、爪水虫以外の病気が原因であることもあります。そのため、治療を始める前には、医師が爪の一部を少しだけ採取し、顕微鏡などで白癬菌がいるかどうかを確実に確認します。これにより、最も効果的な治療法を選ぶことができます。
爪水虫の治療には、主に「飲み薬」と「塗り薬」の2つの方法があります。爪の状態や患者様のご希望に合わせて、最適な治療法を決定します。
飲み薬(内服薬)による治療 💊
塗り薬(外用薬)による治療
爪水虫の治療は根気が必要です。キレイな爪を取り戻し、再発させないために、以下の点を心がけましょう。
爪のお悩みは一人で抱え込まず、ぜひ医師にご相談ください。一緒に、健康で美しい爪を目指しましょう!
アトピー性皮膚炎は、強いかゆみを伴う慢性的な皮膚の炎症(湿疹)です。 良くなったり(寛解)、悪くなったり(増悪)を繰り返すのが特徴で、乳幼児から大人まで、幅広い年齢層で見られます。
ご自身やご家族が、喘息、アレルギー性鼻炎、結膜炎などのアレルギー疾患(アトピー素因)を持っていることが多いのも特徴です。
最も重要な症状は「乾燥」と「かゆみ」です。皮膚の状態は、炎症の時期や年齢によって異なります。
※皮膚の色が濃い方の場合、赤みがピンクや赤ではなく、暗褐色や紫色に見えたり、炎症が治った後に色素沈着(黒ずみ)や色素脱失(白斑)が目立ちやすかったりする特徴があります。
アトピー性皮膚炎は、世界中で非常に多くの人が悩んでいる病気です。
主に医師による診察で診断されます。以下の特徴を総合的に見て判断します。
多くの場合、診断のために血液検査(アレルギー検査など)や皮膚の検査は必須ではありません。 ただし、他の似た病気(かぶれ、乾癬など)と見分ける必要がある場合に、検査を行うことがあります。
注意したい合併症
皮膚のバリア機能が低下しているため、細菌やウイルスに感染しやすくなります。
アトピー性皮膚炎のはっきりとした原因はまだ完全にはわかっていませんが、「体質的な要因」と「環境的な要因」が複雑に絡み合って発症すると考えられています。
主な要因は以下の3つです。
アトピー性皮膚炎の治療は、以下の3つを組み合わせて行います。 特にご自身でできるケア(1と3)について解説します。
アトピー性皮膚炎の患者さんは、他のアレルギーを合併しやすい傾向があります。
アトピー性皮膚炎の治療目標は、病気を「完治」させることではなく、「症状がないか、あっても軽い状態を維持し、快適な日常生活を送ること」です。 スキンケア(②参照)と並行して、炎症を抑える「薬物療法」を行います。
薬物療法:炎症とかゆみを抑える
炎症の強さや場所、年齢に応じて、様々な薬を使い分けます。
塗り薬(外用薬)
アトピー性皮膚炎は、見た目がきれいになっても、皮膚の下に炎症の「火種」が残っていることがあります。
塗り薬だけではコントロールが難しい場合、以下の治療法を組み合わせます。
飲み薬(内服薬)
注射薬(生物学的製剤)
光線療法(紫外線療法)
アトピー性皮膚炎は、適切な治療とセルフケアを根気強く続けることで、必ずコントロールできる病気です。 治療法は日々進歩しています。一人で悩まず、医師とよく相談しながら、あなたに合った治療法を見つけていきましょう。
あなたの「しみ」はどのタイプ?
鏡を見るたびに気になるお肌の「しみ」。 ひとことに「しみ」と言っても、医学的にはいくつかの種類に分類されます。長年の紫外線の影響によるもの、ホルモンバランスが関係するもの、あるいは生まれつきのアザに近いものなど、原因は様々です。
種類によって効果的なケアや治療法が異なるため、まずは自分のしみがどのタイプかを知ることが大切です。
その他:実は「アザ」の一種かもしれません
治療について
「しみ」の種類を正しく見分けることは、正しい治療への第一歩です。 例えば、「老人性色素斑」だと思ってレーザーを当てたら、実は「肝斑」が隠れていて色が濃くなってしまった、というケースも少なくありません。
当院では、医師が肌の状態を診察し、しみの種類(あるいは複数のしみの混在)を診断した上で、最適な治療法をご提案します。
どのタイプのしみであっても、紫外線対策は共通して重要です。 日光による”しみ”は「光老化」のサインです。日焼け止めを一年中塗る、帽子や日傘を使うなどして、新しいしみを予防し、今あるしみを濃くしないようにしましょう。
長引く「手湿疹(手荒れ)」を治すために
~原因を知って、正しい治療とケアを始めましょう~
手湿疹(いわゆる手荒れ)は、美容師さんや飲食業、医療従事者の方など「水仕事」が多い方に職業病として多く見られますが、家事や育児を行う一般の方にも非常にありふれた病気です。 「ただの手荒れ」と放置せず、適切な治療とケアを行うことが、快適な日常生活を取り戻す近道です。
手の皮膚に炎症が起きている状態です。3ヶ月以上続いたり、1年に2回以上再発したりする場合は「慢性手湿疹」と呼ばれます。
主な症状
手湿疹の原因は一つではなく、体質と環境要因が重なって起こります。
皮膚科での治療の基本は、「炎症を抑えること」と「保湿」の2本柱です。
お薬と同じくらい重要なのが、手への刺激を減らす「生活の工夫」です。
手洗い・洗浄のコツ手袋の活用(保護)
こまめな保湿
治療をしていてもなかなか治らない場合、何らかの物質に対する「かぶれ(アレルギー性接触皮膚炎)」が隠れている可能性があります。 その場合、原因を特定するために、背中に試薬を貼って反応を見る「パッチテスト」を行うことがあります。
手湿疹は「治った」と思っても、またすぐにぶり返しやすい病気です。数年単位で付き合っていくこともあります。 しかし、適切な治療と毎日のケア(手袋の着用など)を根気強く続けることで、症状をコントロールし、快適に過ごすことができます。
あきらめずに、一緒に治療に取り組んでいきましょう。
「やけど(熱傷)」の治療とご自宅でのケアについて
やけどの多くは、入院を必要としない軽度なものですが、きれいに、そして早く治すためには「正しい初期対応」と「適切なホームケア」がとても大切です。 当院での治療方針と、ご自宅で注意していただきたい点についてまとめました。
やけどは深さによって分類され、それによって治療法や治るまでの期間が異なります。
「傷口は消毒する」「乾燥させる」というのは昔の常識です。現在は「優しく洗い、適度な湿り気を保つ」ことが、痛みを減らし、傷を早く治すコツです。
これだけは守ってください(重要事項)
氷で直接冷やさないで!
受傷直後の冷却は痛み止めとして有効ですが、氷や氷水を直接当て続けると、血行が悪くなり傷が深くなることがあります。冷やす場合は「水道水(流水)」や「冷やした濡れタオル」を使用し、冷やしすぎ(低体温)に注意してください。
水ぶくれ(水疱)は無理に破らないで!
小さな水ぶくれ(2cm以下)は、天然の絆創膏の役割をして傷を守っています。無理に破かず、そのままにしてください。知っておきたい「ほくろ」のこと
~正しい知識とチェックポイント~
「ほくろ(色素性母斑)」は、皮膚にあるメラニン色素を作る細胞(メラノサイト)が増えてできた良性のできものです。誰にでもあるものですが、その種類や特徴、注意すべき変化について正しい知識を持つことが大切です。
ほくろができる原因には、いくつかの要素が関係しています。
ほくろは年齢とともに見た目が変化することがあります。これは自然な老化現象の一種です。
爪に黒い縦線が入ることがあります。これは爪の根元にあるほくろが原因のことが多いです。
ほとんどのほくろは良性で、予防的に取る必要はありません。しかし、以下のような特徴がある場合は、皮膚がん(メラノーマ)の可能性があるため、早めに皮膚科専門医を受診してください。
気になるほくろがある場合は、自己判断せずに医師にご相談ください。
寒さによって手足などの血行が悪くなり、炎症が起きている状態です。
どんな症状?
若い女性に多く見られますが、年齢や性別に関わらず、誰でも発症する可能性があります。特に、寒さに急激にさらされたり、繰り返しさらされたりすることで発症します。
寒さだけでなく、以下の条件が重なるとリスクが高まります。
治るまでの期間
通常、適切なケアを行えば2週間〜3週間で症状は自然に治まります。一度のしもやけで永続的なダメージが残ることは稀です。
ケアのポイント
「しもやけ」も「凍傷」も、予防の基本は同じです。
しもやけだと思っていても、重度の「凍傷」であったり、他の病気が隠れていることがあります。
冬の皮膚トラブルでお困りの際は、お気軽にご相談ください。
気になるそのシミ、もしかして「肝斑(かんぱん)」かも?
~ 正しい知識とケアで、透明感のある肌へ ~
肝斑は、顔の皮膚にできる「シミ」の一種です。
一般的な紫外線によるシミ(老人性色素斑)とは異なり、左右対称に、ぼんやりと広がるのが特徴です。
よくできる場所肝斑の原因は一つではありません。いくつかの要因が重なって、メラニン(色素)を作る工場である「メラノサイト」が過剰に活動してしまうことで起こります。
シミには様々な種類があり、治療法が異なります。自己判断せず、医師の診断を受けることが大切です。
肝斑は「完治」させるというよりは、「コントロールして目立たなくする」治療が中心になります。根気よく続けることが大切です。
治療薬を使っていても、紫外線を浴びてしまえば効果は台無しです。徹底した遮光が治療の鍵です。
皮膚の色素を作る細胞(メラノサイト)が何らかの理由で失われ、皮膚の一部が白くなる「後天性(生まれた後に発症する)」の病気です。
人口の約0.1%~2%(およそ100人に1人)に見られ、性別や人種に関係なく発症します。
痛みやかゆみはありません。
正確な原因は不明ですが、複数の要因が関わると考えられています。
治療の目標は、「白斑の進行を止める(安定化)」ことと、「失われた色素を再生させる」ことです。 症状の範囲や場所、進行度合いによって、以下の治療法を組み合わせます。治療反応には個人差があり、時間がかかるため、主治医と相談しながら根気強く取り組むことが大切です。
治療効果を高め、QOL(生活の質)を保つために、以下の点を心がけましょう。
外見の変化によるストレスや悩みは、決して一人で抱え込まないでください。不安なことは主治医や看護師にご相談ください。
知っておきたい「金属アレルギー」のこと
~ アクセサリーだけじゃない? 身近に潜む原因と対策 ~
金属が汗などでわずかに溶け出し、体内の成分と結びつくことで、体がそれを「異物」と認識して過剰に反応してしまう状態です。 医学的には「アレルギー性接触皮膚炎」の一種に分類されます。
主な症状口の中の金属が原因(全身性金属アレルギー)と疑われる場合は、皮膚科と歯科が連携して治療を行うことがあります。歯科金属をセラミックや樹脂などに交換することで症状が改善する場合があります。
”イボ”という言葉は、皮膚の表面から盛り上がる小さなできもの全般に対して用いられる俗称です。
最も多いのはウイルスによる感染で生じるウイルス性イボ(ウイルス性疣贅)で、いくつかの種類があります。
その中でも、尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)は、主に手指や足裏の皮膚にウイルスが感染しておこります。
日常的によく見かけるのが、上述の尋常性疣贅で、尋常性は“ふつうの”と言う意味ですので尋常性疣贅は”ふつうのイボ”という意味になります。ほかに、顔や腕にできてあまり盛り上がらない扁平疣贅、外陰部にできる尖形コンジローマ、足の裏にできるミルメシアなどがあります。
ヒト乳頭腫ウイルスと呼ばれるウイルスが皮膚表面の傷から感染することにより起こります。感染した細胞がどんどん増えて皮膚の表面に盛り上がってきたものがウイルス性イボの正体です。ヒト乳頭腫ウイルスは、尖型コンジローマや子宮頸がんを引き起こすウイルスですが、尋常性疣贅とは違うウイルスのタイプです。
大人だけでなく子供もなりやすく、感染経路としては、人から人への直接接触だけでなく、プール、ジム、銭湯などでの間接接触でも感染します。
次からはウイルス性イボの中でも一般的な尋常性疣贅について解説します。
足底、足指、手のひら、手指などに、盛り上がりのあるしこりができます。1箇所だけでなく、複数箇所にできることもあります。最初は足にできて、触ってしまうことにより手指や手のひらに症状がひろがってしまうこともあります。
早期に発見し、治療を開始することで他の場所にひろがるのを防ぎます。
問診、視診、触診にて診断します。
イボは一般的にふくらみのある「できもの」のイメージですが、足の裏にできた場合には体重がかかることによってあまり隆起せず、外観が魚の目やタコと似ていることから受診が遅れがちになるケースがあります。
他の疾患との鑑別にダーモスコピー(病変部を拡大して観察する器具)を使用することがあります。表面がザラザラしていて、少しだけ削ると黒い点が見られるのがイボの特徴です。
液体窒素による冷凍凝固法をおこないます。液体窒素に浸した綿棒を患部に数秒押しつけます。それを数回繰り返します。その日は入浴してかまいません。液体窒素噴霧用のスプレーを使用する場合もあります。
液体窒素による冷凍凝固法は、マイナス196℃の液体窒素でイボを凍結させることによって、感染した皮膚ごと“かさぶた”になり剥がれます。剥がれた部分の下からは新たな皮膚が再生してきます。何度かくり返すことで、ウイルスに感染した部分に免疫反応がおきて正常な皮膚になります。
この治療は、1回だけではなく1~2週間に一度程度のペースで継続してクリニックに通う治療が必要になります。そのため職場や家の近くなど、無理なく通院しやすい皮膚科を選ぶことをおすすめします。
病変の部位や深さによっては冷凍凝固法で冷やす際や後に痛みを感じることがあります。痛みが強い場合には、加減を調整しますのでご遠慮なくお申し付けください。当日や翌日に長時間歩いたり、運動する予定がある場合には、事前にお知らせください。足に負担がかからないように軽めに施術をいたします。
冷凍凝固法をおこなった数日後に、水ぶくれや血豆になることがあります。痛みが強い場合はクリニックへご相談ください。
当院では最初にウイルス性のイボなのか別のものかを診断します。
治療は、主に液体窒素による凍結療法をおこなっております。また、病変部を剥がれやすくさせるためにサリチル酸貼布剤や軟膏を使用することもあります。
さらに、当院の治療の特徴として、漢方薬内服による治療を積極的に行なっております。漢方薬の治療の適応となるのは、①液体窒素による凍結療法を行ってもなかなかよくならない場合、②小さいお子様などで凍結療法ができない場合、③多発しており液体窒素凍結療法が困難な場合などです。
さらに難治な場合は炭酸ガスレーザーで焼灼することもあります。詳細は医師にご相談ください。
水イボ(伝染性軟属種)について
水イボは、ウイルスによる皮膚の感染症です。お子様に多く見られますが、大人にもうつることがあります。自然に治ることも多い病気ですが、周囲に広げないためのポイントを知っておきましょう。
ウイルスが皮膚に直接触れることで感染します。
他の人や、自分の他の部位に広げないために以下のことに気をつけましょう。
健康な方の場合、水イボは数ヶ月から1年ほどで自然に治ることがほとんどです。そのため、「治療をせずに様子を見る」という選択肢もあります。
ただし、以下の理由で治療を行う場合もあります。大人の方で、性器周辺に水イボができた場合は、パートナーへの感染を防ぐため、早めの受診と治療をお勧めします。
足のトラブル:「タコ」と「魚の目」について
~痛みのない快適な歩行のために~
足の裏や指にできる硬いしこり。「タコ」なのか「魚の目」なのか、どう対処すればよいのか迷っていませんか? これらは、皮膚が圧力や摩擦から身を守ろうとする防御反応ですが、放置すると痛みの原因になります。
医療機関での治療
痛みが強い場合や、セルフケアで改善しない場合は医師による処置が必要です。軽度であれば、市販の「魚の目パッド」や「除去薬」を使って自分で処置することも可能です。医師から正しい貼り方や交換のタイミング(通常2〜3日ごと)の指導を受けてください。
重要:自分で処置してはいけない方
以下に当てはまる方は、決して自己判断で市販薬を使ったり、カミソリで削ったりしないでください。 足の感覚が鈍くなっていることが多く、細菌感染や深い傷(潰瘍)などの深刻なトラブルにつながる危険があります。「汗の悩み」あきらめていませんか?
~ 多汗症(たかんしょう)の正しい知識と治療 ~
暑さや運動とは関係なく、必要以上にたくさんの汗が出てしまう病気です。 特に、原因となる他の病気がないのに、脇(わき)、手、足、顔など、体の一部に大量の汗をかく状態を「原発性局所多汗症(げんぱつせいきょくしょたかんしょう)」と呼びます。
こんなことでお困りではありませんか?汗を出す指令を送る「交感神経(こうかんしんけい)」が、何らかの原因で過敏になっているためと考えられています。 遺伝的な要因も関係していると言われていますが、はっきりした原因はまだ分かっていません。 「精神的な弱さ」や「気にしすぎ」が原因ではありません。治療ができる病気です。
「たかが汗」と思われがちですが、多汗症は生活の質(QOL)を大きく下げる要因になります。 現在は保険適用で効果的な治療薬も増えています。一人で悩まず、医師にご相談ください。
円形脱毛症について患者様とご家族のためのガイド
生涯のうちに約50人に1人が経験すると言われており、決して珍しい病気ではありません。
年齢や性別、人種に関わらず誰にでも起こり得ます。
円形脱毛症には、発毛を促し、症状をコントロールするための様々な治療法があります。
治療方針は、脱毛の範囲、年齢、患者様のご希望などを考慮して、医師と一緒に決めていきます。
漢方薬による治療:上記のような治療でなかなか効果が見られない難治性の場合、漢方薬が有用な選択肢となることがあります。漢方医学では、脱毛部分だけを治療するのではなく、ストレス、血行不良、免疫の乱れなど、心と体全体のバランスの乱れが原因と考えます。 体質そのものを改善し、髪が生えやすい体内環境を整えることを目的とします。 標準治療とは異なる機序で効果を発揮するので、標準治療と併用することができます。
円形脱毛症の経過は一人ひとり異なり、予測が難しい病気です。 思うように髪が生えてこなかったり、再発を繰り返したりして、落ち込むこともあるかもしれません。 しかし、新しい治療法も次々に開発されています。最も大切なのは、専門医である皮膚科医と相談しながら、ご自身に合った治療法や向き合い方を見つけていくことです。
口唇ヘルペス(こうしんヘルペス)の正しい知識とケア
~ 「ピリピリ・チクチク」したら、早めの対応を ~
ウイルスを完全に消滅させる薬はありませんが、増殖を抑えて症状を軽くするお薬があります。
飲み薬(抗ウイルス薬:バラシクロビル、ファムシクロビルなど)水ぶくれの中には大量のウイルスがいます。また、症状が出ていなくても唾液などにウイルスが含まれていることがあります(無症候性排泄)。
やってはいけないこと
帯状疱疹(たいじょうほうしん)について知っておきましょう
帯状疱疹は、多くの人が子供の頃にかかる水ぼうそう(水痘)のウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が原因で起こる病気です。水ぼうそうが治った後も、ウイルスは体内の神経節という場所に静かに潜んでいます。そして、加齢やストレス、過労などで免疫力が低下したときに、ウイルスが再び活性化して帯状疱疹を発症します。
主な症状は、体の左右どちらか一方に、帯状に広がる痛みやピリピリとした感覚、そしてその後に現れる赤い発疹と水ぶくれです。
発熱や頭痛、だるさを伴うこともあります。
注意すべき合併症:帯状疱疹後神経痛 (PHN)
帯状疱疹の最も一般的な合併症は帯状疱疹後神経痛 (PHN) です。これは、皮膚の発疹が治った後も、焼けるような、あるいはズキズキするような痛みが長期間(数ヶ月〜数年)続く状態です。特に高齢の患者さんに多く見られます。
早期に適切な治療を開始することが、この合併症のリスクを減らすために重要です。痛みが続く場合は、我慢せずに必ず医師に相談してください。
発疹が出ている間は、患部をガーゼなどで覆い、清潔に保つことが大切です。
乾癬(かんせん)と診断されたあなたへ
乾癬は、皮膚が赤く盛り上がり(紅斑:こうはん)、その上に銀白色のフケのようなもの(鱗屑:りんせつ)が付着し、ポロポロとはがれ落ちる、慢性の皮膚の病気です。
乾癬にはいくつかの種類がありますが、最も一般的なのは尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)で、患者さんの約9割を占めます。頭、ひじ、ひざ、おしりなど、こすれやすい部分によく見られます。
その他、小さな水滴のような発疹が全身に出る滴状乾癬(てきじょうかんせん)や、膿がたまる膿疱性乾癬(のうほうせいかんせん)などがあります。
乾癬の根本的な原因はまだ完全には解明されていませんが、以下の要因が関わっていると考えられています。
乾癬は皮膚だけでなく、全身に影響を及ぼす可能性がある「全身性の炎症性疾患」と考えられています。特に、乾癬性関節炎(かんせんせいかんせつえん)は重要な合併症です。
乾癬の患者さんの約15%にみられ、関節に痛みや腫れ、こわばりなどが生じます。指や足の趾(ゆび)、背骨など、様々な関節に起こる可能性があります。放置すると関節が変形することもあるため、朝起きた時に関節がこわばる、指がソーセージのように腫れるなどの症状があれば、すぐに主治医に相談してください。
その他にも、メタボリックシンドローム、心血管疾患、糖尿病などのリスクが通常より高いことが報告されています。
乾癬は、長く付き合っていく必要のある病気ですが、近年、治療法は大きく進歩しています。一人で悩まず、医師や医療スタッフに何でも相談してください。あなたに合った治療法を見つけ、一緒に症状をコントロールしていきましょう。
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)について
~ 正しい知識で、根気よく治療していきましょう ~
手のひら(掌)や足の裏(蹠)に、ウミの溜まった小さな水ぶくれ(膿疱)が繰り返しできる病気です。 膿疱は数日で乾燥して茶色っぽいカサブタになり、皮がめくれて剥がれ落ちます。このサイクルを何度も繰り返すのが特徴です。
主な症状大切なポイント:人にはうつりません
名前に「膿(ウミ)」とつきますが、中身に細菌やウイルスは入っていません(無菌性膿疱といいます)。 そのため、触れても他人に感染することはありません。
はっきりとした原因はまだ完全には解明されていませんが、以下の要因が複雑に関係していると考えられています。
皮膚だけでなく、爪や骨・関節に影響が出ることがあります。
基本的には皮膚の状態を見て診断しますが、他の病気と区別するために以下の検査を行うことがあります。
この病気は良くなったり悪くなったりを繰り返す「慢性」の病気であり、治療は長期戦になることが多いです。根気よく続けることが大切です。
掌蹠膿疱症は、数年から数十年単位で続くことがある病気です。 しかし、適切な治療と生活習慣の見直し(特に禁煙や感染症の治療)を行うことで、症状をコントロールし、快適な生活を送ることは可能です。
焦らず、主治医と相談しながら、あなたに合った治療法を見つけていきましょう。
足の「治りにくい傷(潰瘍)」について
~原因を知り、適切な治療につなげるために~
「皮膚潰瘍」とは、皮膚の表面(表皮)だけでなく、その下の深い組織(真皮や皮下組織)まで傷が及んでいる状態のことです。 単なる「傷」ではなく、背景に何らかの病気が隠れているサインであることがほとんどです。そのため、傷そのものの治療だけでなく、「なぜその傷ができたのか」という原因を突き止めることが最も重要です。
※静脈と動脈の両方に原因がある「混合型」も約18%見られます。
残りの約10%には、以下のような様々な原因が含まれます。
正しい治療のためには、正しい診断が不可欠です。
足の傷は「そのうち治るだろう」と放置すると、感染を起こしたり、最悪の場合は足を切断しなければならなくなることもあります。以下のような場合は専門医(皮膚科、形成外科、血管外科など)を受診してください。
足の親指が痛い!その「陥入爪(かんにゅうそう)」と「巻き爪」について
~ 正しいケアと治療で、痛みのない生活を ~
爪の角が周囲の皮膚(肉)に食い込んでしまい、炎症を起こして痛くなる状態のことです。
一般的に「巻き爪」と呼ばれることもありますが、医学的には「爪が皮膚に刺さって炎症を起こしている状態」を指します。 若い世代の足の親指に最も多く見られますが、誰にでも起こりうるトラブルです。
多くの場合、日常生活の中に原因があります。
正しい爪の切り方(スクエアオフ)
これが最も重要です!ご注意ください
「痛いから」といって、ご自身で爪の角を深く切り込むことは絶対にやめてください。一時的に痛みは引きますが、爪が伸びてくるときにさらに深く食い込み、症状が悪化してしまいます。
痛みがある場合や、膿が出ている場合は、我慢せずに早めにご相談ください。皮膚の「しこり」や「できもの」について
~ 粉瘤(ふんりゅう)・その他の嚢腫(のうしゅ) ~
皮膚の下にできる「しこり」には様々な種類があります。 最も一般的なものは「粉瘤(ふんりゅう)」と呼ばれますが、できる場所や特徴によって診断や治療法が異なります。
~ 最もよくある「しこり」です ~
どんな病気?
皮膚の下に「袋」ができ、その中に本来剥がれ落ちるはずの「垢(角質)」や皮脂が溜まってしまう良性の腫瘍です。「脂肪の塊」と誤解されがちですが、中身は脂肪ではありません。
特徴放置するとどうなる?
自然に消えることはほとんどありません。 徐々に大きくなるほか、袋が破れると強い炎症(痛み・赤み・腫れ)を引き起こすことがあります(炎症性粉瘤)。
※注意: 炎症が落ち着いた後、数ヶ月待ってから改めて袋を取り除く手術を行うことをお勧めします(炎症時は袋がボロボロになっており、きれいに取り除くことが難しいためです)。
ご自宅での注意点
絶対に無理に潰したり、絞り出したりしないでください! 袋が皮膚の中で破裂すると、異物反応により強い炎症が起き、痛みや腫れが悪化します。また、傷跡がきれいに治りにくくなります。
「大きくなってきた」「赤く腫れてきた」「痛い」と感じたら、早めに医師にご相談ください。
皮膚の下のやわらかいしこり「脂肪腫」について
~ 良性の「脂肪のかたまり」です ~
いわゆる「脂肪のかたまり」のことです。 皮膚の下(皮下組織)にある脂肪細胞が増殖してできた良性の腫瘍で、薄い膜(カプセル)に包まれています。 皮膚の良性腫瘍の中で一般的なもので、体のどこにでもできますが、特に背中、肩、腕、お腹周りによく見られます。
主な特徴
基本的には、医師が触診(触って確認)することで診断できます。 しかし、見た目が似ている「粉瘤(ふんりゅう)」や「ガングリオン」と区別するため、あるいは脂肪腫の深さや大きさを確認するために、超音波検査(エコー)を行うことがあります。
注意が必要な場合
脂肪腫が「悪性(脂肪肉腫)」に変化することは極めて稀ですが、以下のような特徴がある場合は、詳しく調べるために組織検査(生検)やMRI検査を行うことがあります。
脂肪腫は良性ですので、小さくて症状がなければ、そのまま様子を見ても(放置しても)問題ありません。ただし、飲み薬や塗り薬で小さくすることはできないため、取る場合は手術が必要です。
手術を検討するタイミング
治療法:外科的摘出術(日帰り手術)
局所麻酔を行い、皮膚を切開して、脂肪の塊をカプセルごと取り出します。
脂肪腫は、押したり揉んだりしても小さくなることはありません。むしろ刺激になることがあるため、あまり触りすぎないようにしましょう。
「最近急に大きくなった気がする」「痛みが出てきた」など、変化を感じた場合は早めに受診してください。
蜂窩織炎(ほうかしきえん)について
~症状・治療・ご家庭でのケア~
皮膚の深い部分(真皮から皮下脂肪組織)に細菌が感染し、炎症を起こす病気です。 皮膚のバリア機能が何らかの原因で破れ、そこから細菌(主にレンサ球菌やブドウ球菌)が入り込むことで発症します。
よくある症状:
健康な人でも発症しますが、以下のような方はかかりやすくなります。
ポイント: 「水虫」や「かかとのひび割れ」のような小さな隙間が、細菌の入り口になることが非常に多いです。
基本的には、医師が皮膚の状態を見て診断します(視診・触診)。
治療を開始してからも、以下のような症状が見られた場合は、すぐにクリニックへ連絡するか受診してください。
蜂窩織炎は、一度治っても同じ場所で再発することがあります(1年以内の再発率は約14%、3年以内では45%という報告もあります)。
予防のポイント:
気になる「皮膚のできもの」ありませんか?
~ 皮膚がんの基礎知識 ~
ふと鏡を見たとき、あるいは体を洗っているとき、「こんなところにホクロあったかな?」「シミが盛り上がってきたような…」と気になったことはありませんか? 皮膚のトラブルの多くは良性ですが、中には「皮膚がん」や「がんの一歩手前」の状態が含まれていることがあります。 このパンフレットでは、クリニックでよく見られる代表的な皮膚の悪性腫瘍について解説します。
長年にわたって紫外線を浴び続けたことが原因で、皮膚の細胞が変化してしまった状態です。「前がん病変(がんの卵)」と呼ばれます。
~ 日本人で最も多い皮膚がん ~
皮膚の表皮の底にある基底細胞ががん化したものです。
~ 表面がイボのように盛り上がるがん ~
皮膚の表面を作る有棘層(ゆうきょくそう)の細胞ががん化したものです。日光角化症から進行して発生することもあります。
~ 早期発見が非常に重要な皮膚がん ~
メラニン色素を作る「メラノサイト」ががん化したものです。皮膚がんの中では悪性度が高く、進行が早いのが特徴です。
診断と治療について
「これって、がんかな?」と心配になったら、自己判断せずに必ず医師にご相談ください。
【予防】紫外線対策を忘れずに!
皮膚がんの多くは「紫外線」が主な原因です。
「治らない湿疹」「急に大きくなったホクロ」があれば、早めに皮膚科へご相談ください。